2020年12月24日、神戸で開催された第108回泌尿器科学会。本学会のテーマは『未来に輝く泌尿器科医療の創造と実践』。「未来」という言葉が大好きな熊本先生はそのテーマに心をときめかせた。超高齢化社会で健康寿命を延ばすための、ポスト更年期男女へのテストステロン補充の重要性について91歳で一般演題でエントリー。
「第108回の泌尿器科学会がちょうど除夜の鐘が108。学会の最後方の講演なので、除夜の鐘を叩くような形で話したらどうだろうと、一般演題を教育講演にしていただいて非常に感謝しております」と話しはじめた。まさかこれが最後の講演になってしまうとは……。
今までの医学は病気を治す医学。これからは病気を治すだけではなく、病気をパスして長生きした人をどうするか。長い人生を楽しく生きる為の生き甲斐の医学がより重要になる。実際、熊本先生の外来で、老化を理由に元気をあきらめていた方達が男性ホルモンを打つとすごく元気になった症例を健康指標として熊本先生が活用しているSF36の図表とともにどっさり紹介した。
テストステロンは男性ばかりではなくポスト更年期の女性の元気を支える重要なホルモン。テストステロンは今まではセックスに関係するだけのホルモンだと捉えられていたが、国際的にも性機能だけじゃなくフレイルや認知症など、要するに元気のない人達にテストステロンをやれば元気になれる。そういう論文がたくさん出てきている。などなど熱く語った。
そんな熊本先生の意志を引き継ぐ医師たちが集う勉強会が開催されます。
開催日: 2025 年 3月 24 日(月)19:00~21:00(予定) 受付開始18:30~
開催地: 茗荷谷みらいメディカルクリニック・会議室
東京都文京区大塚1-4-15アトラスタワー茗荷谷3F
参加費:2000円(定員30名)軽食をご用意しています。
テストステロンに興味のある方であれば、どなたでも参加できます。※3月17日(月)締切
申込みフォーム ←こちらからどうぞ
<プログラム>
19:00~19:05 開催の挨拶 医療ライター 熊本美加
19:10~19:30 高齢者の健康寿命を延ばすテストステロン―地域医療の現場での活用例
みらいメディカルグループ 理事長・代表医師 松本昌和
19:40~20:00 千葉大✖︎みらいメディカルとしてのテストステロン研究の取り組み
千葉大学大学院医学研究院泌尿器科 特任助教 田村貴明
20:10~20:30 ポスト更年期女性へのテストステロン補充―活用法と患者への効果
女性医療クリニック・LUNAグループ理事長 関口由紀
20:30~20:50 質疑応答、ディスカッション
20:50~21:00 閉会の挨拶
恋人・夫婦仲相談所 所長 (すずね所長)・執筆家 三松真由美