高血圧の薬は一生やめられない?銀座の医師が教える、根本改善と減薬への道

コラム

高血圧の薬は一生やめられない?銀座の医師が教える、根本改善と減薬への道

2026.08.30

高血圧と診断されると「一度薬を飲み始めたら一生手放せないのでは…」と不安になる方は少なくありません。しかし、正しい知識と生活習慣の改善を組み合わせることで、将来的にお薬の量を減らしたり、中断を検討できるケースもあります。本記事では、銀座の内科医が高血圧治療の基本から最新の血管ケアまでをご紹介します。

高血圧を放置するリスク(動脈硬化・脳卒中)

1-1. 動脈硬化の進行
長期間の高血圧は血管の内皮にダメージを与え、動脈硬化を進行させます。血管が硬くなると心臓や脳への血流が悪化し、心筋梗塞・狭心症・脳卒中など重篤な病気のリスクが高まります。

1-2. 脳卒中や心血管イベント
特に収縮期血圧(上の血圧)が140mmHg以上、拡張期血圧(下の血圧)が90mmHg以上になると、脳卒中発症リスクは2倍以上に増加。早期治療が予防には不可欠です。2025年に改編された高血圧ガイドラインにおいては、降圧目標は、患者様の背景によらず診察室血圧 130/80 mmHg 未満(家庭血圧 125/75 mmHg 未満)に統一されています。

薬の開始基準と、自己判断でやめる危険性

2-1. 薬物治療開始の目安
生活習慣改善後も140/90mmHg以上が続く場合に降圧薬を検討します。心血管リスクや腎臓病・合併症がある場合は、より厳格な目標を設定することもあります。

季節による変動:夏や冬の気候(気温)により血圧が変化することもあり、経過を見ながら医師の裁量で服薬量を調整することもあります。

2-2. 自己中断のリスク

ですが、ご自身で勝手に服薬量を調整したり、飲んだり飲まなかったりするとなると、より血管に負担がかかったり、血圧が悪化することもあり得ますのでお勧めできません。

・ 急な血圧上昇(リバウンド現象)
・ 心血管イベントの増加
・ 再開後の薬効不安定化
途中で自己判断でやめると、かえって血圧管理が難しくなり、重大な合併症リスクが高まります。

生活習慣改善(減塩・運動)による減薬の可能性

ただし以下のような工夫により、減薬に成功するケースもありますので、挑戦する価値は十分にあります。

3-1. 減塩による効果
1日あたり6g未満の食塩摂取を目標にすると、平均で収縮期血圧が5~6mmHg低下すると報告されています。塩(漬物)、醤油、味噌を使いすぎず、酢やレモンを活用するなど、調味料の工夫がポイントです。

3-2. 適度な運動
ウォーキングやジョギングを週150分以上継続すると、血圧を3~5mmHg程度低下させる効果が期待できます。ビジネスパーソンにお勧めなのは、通勤時の階段活用やランチ後の軽い散歩です。

3-3. 体重管理・節酒・禁煙
体重を5%減らすだけで約4mmHgの血圧低下、適度な節酒・禁煙も動脈硬化予防につながります。総合的なアプローチが減薬の鍵です。

3-4. 睡眠時無呼吸症候群の鑑別と治療介入

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の場合、夜間睡眠中に気道が閉塞し、心肺機能に大いに負担がかかっている可能性があり、この場合、SASが高血圧症そのものの原因になったり、治療を行っても治療抵抗性が生じる場合があります。日本には未治療の睡眠時無呼吸症候群の患者様が1000万人以上いると言われています、

心当たりがある場合、早めに検査を行い、重症のSASがある場合は治療をお勧めします。SASの治療開始により、これまで使用していた降圧剤を減量できるケースが多々あります。

最新の血管ケア(タダラフィル・シリカ等)

4-1. タダラフィル(PDE5阻害薬)の可能性
本来、勃起不全治療薬として知られるタダラフィルですが、血管拡張作用により末梢血流を改善し、血圧コントロールの補助的役割が研究されています。服用時は必ず専門医にご相談ください。

4-2. シリカ(ケイ素)の血管保護作用
シリカは細胞間マトリックスの形成をサポートし、血管のしなやかさを保つ可能性が示唆されています。サプリメント利用は医師・薬剤師とよく相談しましょう。

まとめと受診のご案内

高血圧治療は「薬を一生続ける」ことだけがゴールではありません。
● 早期に適切な治療を始める
● 生活習慣を見直して血管を健康に保つ
● 必要に応じて最新の治療法を組み合わせる

ことで、将来的な減薬・中断の選択肢が広がります。まずは医師の診断を受け、正しい治療・管理プランを立てましょう。

CARADAオンライン診療でも受診可能ですので、ご都合に合わせてご利用ください。

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