
去年のズボンがきつい。ベルトの穴が一つ増えた。食事を減らそうと思っても、夕方になると空腹に負けてしまう。そんなお腹まわりの悩みに、疲れやすさや意欲の低下まで重なっていませんか。
「もう年齢だから」「自分の努力が足りないから」と、一人で抱え込む必要はありません。食欲や生活リズム、筋肉の状態、男性ホルモンなど、体重と体調にはいくつもの要素が関わっています。何が変わってきたのかを整理することで、ご自身に合う対策が見えてきます。
みらいメディカルグループでは、テストステロン補充療法(TRT)を扱うホルモン補充療法外来と、GLP-1受容体作動薬を中心としたメディカルダイエットをご案内しています。お腹まわりをきっかけに、見た目だけでなく、これからの健康と毎日の過ごしやすさも一緒に考えてみませんか。
お腹まわりに加えて、こんな変化はありませんか?
「以前より疲れが抜けにくい」「運動する気力が出ない」「落ち込みやすくなった」「性欲や朝の勃起が減ってきた」。男性でこうした変化が続くときは、男性ホルモンの状態も確認する価値があります。体型だけを見て食事制限を強める前に、体調の変化も医師へお伝えください。
テストステロンは、性機能に加え、筋肉や骨などにも関わるホルモンです。肥満とテストステロンの低下には関連があり、体重や生活習慣の改善がホルモンの状態に良い影響を与える場合もあります。一方、体重が増えた理由がすべて男性ホルモンというわけではなく、睡眠不足、薬の影響、ほかの病気なども確認します。
症状と検査結果によっては、LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)、すなわち男性更年期の可能性があります。「ダイエットの相談でこんなことまで話してよいのだろうか」と遠慮せず、気になる変化をまとめてご相談ください。体重と体調を別々の悩みにせず、同じ診察の入口で整理することが大切です。
TRT:不足したテストステロンを補うという選択肢
TRTは、テストステロンの不足に伴う症状があり、医師が適応を判断した方に行う補充療法です。目的は、ホルモン不足による不調を改善すること。適切な対象では性欲などの症状の改善が期待され、筋肉や脂肪といった体組成にも変化がみられることがあります。ただし、疲労感や気分、体重への効果は一様ではありません。
受診時には、どんな症状がいつから続いているかを伺い、必要な採血でホルモンの状態を調べます。テストステロンには日内変動があるため、採血する時間帯にも配慮し、必要に応じて再検査します。検査値だけを上げるのではなく、ご本人が困っている症状と治療による変化を確かめながら進めます。
お腹をへこませることだけを目的に、テストステロンが正常な方へTRTを勧めるものではありません。一方で、男性更年期による不調を抱えたまま、気力だけで運動や減量を続けようとする必要もありません。体調を診てもらい、治療が役立つ状態かどうかを知ることが、次の一歩になります。
GLP-1メディカルダイエット:食欲の悩みも医療に相談を
「食べ過ぎを減らしたいのに続かない」「間食がやめられない」「何度も減量とリバウンドを繰り返している」。食欲の調整が難しく、体重管理に困っている方は、メディカルダイエットについてご相談ください。食べ方や生活を振り返ったうえで、薬によるサポートが適切かを検討します。
GLP-1受容体作動薬は、食欲や満腹感、血糖の調節などに働く薬です。食事量を整える助けとなり、適切な対象では体重減少が期待できます。内服薬と注射薬があり、薬ごとに使い方や承認された適応が異なります。食事や運動の工夫と組み合わせ、無理なく続けられる方法を医師と考えましょう。
使用する薬の適応、保険診療か自由診療か、費用、期待できる変化、副作用を確認し、納得してから始めることが大切です。薬の名前や流行だけで選ばず、持病や現在の体重、これまでの取り組みを踏まえて、ご自身に適した選択肢をご相談ください。
TRTとGLP-1、どちらを相談したらよいのでしょうか
食欲や食べ過ぎ、体重管理が主なお悩みなら、まずはメディカルダイエットの相談が入口になります。男性で、性欲の低下や疲労感などが重なっているなら、ホルモン補充療法外来で男性ホルモンの評価もご相談ください。最初からご自身で治療法を決めていただく必要はありません。
TRTとGLP-1は、目的も対象も異なります。両方の問題がある場合には、それぞれの治療の必要性を個別に判断します。「二つを合わせれば必ず痩せる」「GLP-1で減る筋肉をTRTで補えばよい」という考え方で、セットとして使うものではありません。まず何を優先するか、薬を使わずに整えられることは何かも含めて考えます。
目標も、体重の数字だけに絞る必要はありません。お腹まわりの変化、健診の結果、日中の活動、食事を続けやすくなったかなど、ご本人が実感できる変化を一緒に確認していきましょう。「体型を整えたい」という希望は、体調を見直す十分なきっかけになります。
治療を生かすために、筋肉を守る生活を
減量中は、食べる量を極端に減らさず、魚・肉・卵・大豆製品などのたんぱく質を含む食品を、主食や野菜と組み合わせて取りましょう。食欲が落ちているときほど、必要な栄養まで不足していないかを確認します。腎臓の病気などで食事の指示がある方は、主治医の方針を優先してください。
運動は、短い散歩や椅子からの立ち座りなど、今できることからで構いません。体調に合わせた筋力トレーニングを取り入れることは、筋肉と動く力を保つうえで大切です。膝や腰に痛みがある方、しばらく運動していない方は、負担の少ない方法をご相談ください。
また、夜更かしや寝酒が続いていないか、強いいびきや日中の眠気がないかも振り返ってみましょう。体重だけに意識を向けると見落としがちな睡眠や休息も、日々の体調管理の一部です。完璧な生活を目指すより、続けられる改善を一つずつ増やすことをご提案します。
体重は同じ条件で測り、日々の小さな上下よりも、数週間の流れで振り返ってみましょう。食事を減らした結果、ふらつく、疲れやすくなる、日常の動作がつらくなる場合は、目標や進め方の見直しが必要です。「体重は減ったけれど元気がなくなった」という変化も、診察でお伝えください。
忙しい方は、まず甘い飲み物を無糖に替える、夕食を食べる前に量を決める、座り続ける時間を短くするなど、取り組みを一つ選んでみませんか。受診前に完璧な食事記録を作る必要はありません。普段の食事を写真に残すだけでも、振り返りの助けになります。治療に期待することと、生活の中で難しいことを率直に話し、続けやすい計画を立てていきましょう。
安心して続けるために、始める前と途中の確認を
GLP-1受容体作動薬では、吐き気、嘔吐、便秘などが起こることがあります。強い腹痛が続く、繰り返し吐いて水分が取れないといった場合は、膵炎や脱水なども考えて速やかに受診してください。妊娠中・授乳中、妊娠を希望する方や、膵炎などの既往がある方は、開始前に必ずお伝えください。自己判断で量を増やさず、体調に合わせて医師と調整します。
TRTでは、赤血球の増加などの副作用や前立腺の状態を確認するため、定期的な診察・検査が必要です。前立腺がんなどの病歴、重い睡眠時無呼吸、心臓の病気などについてもお伝えください。また、精子をつくる働きが抑えられることがあるため、お子さんを希望する方は、治療を始める前に必ずご相談ください。
お腹まわりの相談から、これからの体づくりへ
ここで取り入れていただきたいのが、食事や体重を記録して振り返る「レコーディングダイエット」です。食事の自己記録を取り入れた減量プログラムの研究では、記録を続けることと、より良い減量成果との関連が報告されています。記録だけで必ず痩せるという意味ではありませんが、食べ方の癖に気づき、具体的な改善につなげる方法として役立ちます。
まずは1週間、食べたもの・飲んだもの・おおよその量・時刻を、手帳やスマートフォンに残してみませんか。間食やお酒も含め、写真だけでも構いません。体重も無理のない範囲で、なるべく同じ条件で記録します。「夕食が遅い日は間食が増える」などの傾向が見えたら、改善することを一つ選びましょう。記録はご自身を責めるためではなく、続けられる工夫を見つけるためのものです。診察で共有いただければ、治療中の食欲や体重の変化を相談する材料にもなります。
受診の準備は難しくありません。最近の体重の変化、健診結果、気になる症状を簡単にメモし、お薬手帳をご持参ください。「いつから太りやすくなったか」「どの時間帯に食べ過ぎるか」「疲れや性欲の変化があるか」などが分かると、相談を進めやすくなります。
お腹まわりが気になり始めた今こそ、体重と体調を一緒に見直してみませんか。みらいメディカルグループのホルモン補充療法外来、メディカルダイエットへご相談ください。対応クリニックや受診方法は、それぞれの診療案内からご確認いただけます。ご自身に合う治療と生活の整え方を、一緒に考えていきましょう。
